【全作品レビュー】ヨシタケシンスケさん人気絵本を最新作まで年齢別にレビューまとめ

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こんにちは、マチ子(@mamimumex02)です。

ページをめくって思わず「わあ!可愛い!」と声が漏れるヨシタケシンスケさんの絵本はもう読みましたか?

可愛く、コミカルに描かれた絵と、ユニークな発想が大人も子供も魅了してやまないヨシタケシンスケさんの絵本は、図書館でも10〜30人待ちが当たり前の人気ぶりなんですよ。

今回はそんなヨシタケシンスケさんの作品の中から絵本作品に限定し、年齢別に全作品レビューしていきたいと思います!

 

絵本の読み聞かせするにあたって、この年齢にはこの作品という一つの参考にしていただけたらなと思います。

 

※多少のネタバレを含みますのでご注意ください。

 

 ヨシタケシンスケさんってどんな人?

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1973年、神奈川県生まれ。筑波大学大学院芸術研究科総合造形コース修了。日常のさりげないひとコマを独特の角度で切り取ったスケッチ集や、児童書の挿絵、装画、イラストエッセイなど、多岐にわたり作品を発表している。『りんごかもしれない』(ブロンズ新社)で、第6MOE絵本屋さん大賞第1位、第61回産経児童出版文化賞美術賞などを受賞。著書に、『しかもフタが無い』(PARCO出版)、『結局できずじまい』『せまいぞドキドキ』(以上、講談社)、『そのうちプラン』(遊タイム出版)、『ぼくのニセモノをつくるには』(ブロンズ新社)、『りゆうがあります』(PHP研究所)などがある。2児の父。

出典:絵本ナビ

 ヨシタケさん自身が2児のパパということで、育児の観点から、あるある〜と思わず共感し、笑ってしまうようなストーリーが魅力的なんですよね。

繊細なイラストは小さい紙に極細ペンで描いたものを拡大し、着色されています。

そんなヨシタケさんの仕事風景が気になる方は、こちらの特集もおすすめです!▼

赤ちゃん〜幼児向き絵本

こねてのばして

-あらすじ-

主人公は小さな男の子。何かの工房のようなところで、白くてやわらかい物体をこねて、のばして、またこねます…

 

この作品はヨシタケさん自身が「よみきかせ向きの絵本」を作ろうと思って描かれた作品です。

頭に帽子を被っているので、パン生地を作っているのかな?と思っちゃいますが、最後まで白いもちもちした物体の正体は明かされません。(笑)

一緒に寝たり、抱きしめたり、キスをしたり、男の子は大事そうにこの物体を愛でるのですが、なんだか赤ちゃんの頃の我が子と自分を思い出します。

 

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出典:絵本ナビ 子どもに絵本を選ぶなら

こねて、のばして、またこねて…3拍子のリズムが心地良い。

言葉にリズムのある絵本って赤ちゃんも興味をひきやすいんですよね。

人気のこぐまちゃん絵本だるまさん絵本にも通じるところがあります。

3歳娘はこの絵本を見て、粘土してるねーと言っていたので正体のわからない物体だからこそ、想像力も働きそうです。

2歳・3歳向き絵本

もうぬげない

-あらすじ-

ある日、お風呂に入ろうとしたぼくの服が脱げなくなってしまいます。もうぬげない…と絶望するぼく。このまま脱げない状態でどうやって生きて行こうか考えます。

 

もうぬげないってだけで人生終わったかのように絶望する、ぼくの姿に笑っちゃいます。

子供って自分でやる!ママは手伝わないで!って言ってくる時期が突然やってきますよね。

時間は倍以上かかるし、出来ないこともたまにある。

最後はお母さんが助けてくれるのですが、ぼくがつぶやいた言葉は

「…けっきょく いつも おかあさんのいいなりだ」

母親としてはちょっと切なくなってしまうセリフです。

毎日こなさなければならないスケジュールはあるけれど、子供の自主性も大事にしてあげたいものです。

1歳息子と3歳娘は、お腹を出している状態がめちゃくちゃ面白いらしく、ゲラゲラ笑っていました。

お風呂イヤイヤ!と言っているイヤイヤ期のお子さんをもつパパママにもおすすめです。 

おしっこちょびもれたろう

-あらすじ-

ぼく、おしっこちょびもれたろう。いつもお母さんにちょっぴりもらして怒られるので仲間探しの旅に出ます。

 

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出典:絵本ナビ 子どもに絵本を選ぶなら

とりあえず、タイトルがインパクト大!もれちゃったか〜!!!(笑)

おしっこのちょびもれは男子あるあるでしょうか?

幼い頃って些細な出来事を、おおごとに考えがちですよね。

おしっこちょびもれたろうもちょびもれに悩んでいますが、涼しい顔をしているあの人ももしかしたら自分と同じように悩みを抱えているのかもしれない。

ちょっと深くて難しいテーマがヨシタケさんタッチで楽しく表現されています。

下ネタの面白さがわかってきた3歳娘にもこれまたヒット!大爆笑です。

トイトレ中だから共感出来るのかもしれません。

りんごかもしれない

-あらすじ-

主人公の男の子は目の前にあるりんごを見て思います。ここになるのはりんごだけど、もしかしたらりんごではないかもしれない。

 

表紙を見たことがある方も多いでしょう。ヨシタケさんの初絵本作品代表作です!

 

りんごではなく、「〇〇かもしれない」という語り口で物語は進行していきます。

りんごには兄弟がいるのかもしれない。

実は爆弾かもしれない。

りんご一つでどうしてここまでイメージが広がるのか、ヨシタケさんの頭を切って覗いてみたくなります。

当たり前にあるものを、〇〇かもしれないと思う視点って大切ですよね。

読んでいると自分の想像力も掻き立てられるように感じました。

そして、果たして目の前にあるものはりんごなのか、オチは絵本を読んで確認してみてくださいね。

1歳息子と3歳娘は絵がいっぱいで楽しんでいましたが、「かもしれない」がよくわからないみたいで「いや、どう見てもりんごでしょ?」というような反応でした。

なつみはなんにでもなれる

-あらすじ-

主人公のなつみは、何かの真似をして、それをお母さんに当ててもらうゲームを思いつきました。なつみは色々なものになりきるのですが、お母さんはなかなか当てられません。

 

ヨシタケさんの絵本には女の子の主人公もいるんですよ。

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出典:絵本ナビ 子どもに絵本を選ぶなら

もうこのなつみちゃんがとにかく可愛い!動きがドタバタせわしない感じとか、リアルに幼児っぽい。

さて、上の画像のなつみちゃんは何になりきっていると思いますか?

 

・・・。(間)

 

正解はポット!鏡餅かなと思った方、私と一緒です!(笑)

道具を駆使してユーモアたっぷりになりきる仕草に癒され、笑顔になる絵本です。

テンション低めだけど、あたたかいママにも注目です。

子供達はなつみちゃんの動きを真似して楽しんでいました。♪

4歳・5歳向き絵本

つまんないつまんない

-あらすじ-

「うーん…なんかつまんない」男の子はいつものおもちゃで遊ぶのをやめ、思いました。つまんないのってだれのせい?どうしてつまんないんだろう?そもそもつまんないって何?男の子は考えはじめます。

 

何かよく理由はわからないけどつまんない。

大人もそんなことを考えることってありませんか?

せっかく時間があるのに、体は健康なのに、いつも楽しいことが楽しくない。

そんなときに活用したいのがこの絵本の主人公のような妄想力!

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出典:絵本ナビ 子どもに絵本を選ぶなら

いつものつまらない状況を変えてみる妄想です。

なにがどうしてつまんなかったのか、妄想しながら分析しているうちに、ふと答えが見つかります。

世界ってこんなにも面白いものだったのか!と気づけたらラッキーです。

お父さんの「つまらないことがあるから楽しいことがより楽しく感じられる」という教えも、その通りだなと感じました。

ぼくのニセモノをつくるには

-あらすじ-

主人公のけんたくんは、やりたくないことをやらせるために、おてつだいロボを買います。ロボは完璧なニセモノになるために、けんたくんのことをあれこれ知りたがりますが…

 

育児中、自分があともう何人かいたら良いのに…そう思ったことって何度もあります。

でも、人間って皆違う環境で育って、違う経験をして、人格や人間性が作られます。

更に複雑な心を持っているので、ロボットは完璧に真似することは出来ないんです。

同じ人間は一人しかいない。だから面白い。ということを描いたメッセージ性の強い作品でした。

とにかく絵のカット数が多くて楽しめますよ!

このあとどうしちゃおう

-あらすじ-

「こないだ おじいちゃんがしんじゃった。」おじいちゃんの部屋で「このあと どうしちゃおう」と書かれたノートを見つけるぼく。そこにはおじいちゃんが死んだあとの予定が書かれていた。おじいちゃんは死ぬのが楽しみだったの?それとも…

 

おじいちゃんっ子だった私が一番好きなヨシタケさんの作品です。

死という重いテーマを扱った内容でありながら、ヨシタケさんらしい面白い切り口でポジティブに描かれた内容はあたたかみも感じられます。

天国と地獄の案内図は面白いし、生まれ変わったら何になろうか妄想するおちゃめなおじいちゃんが可愛い。

死んでしまったおじいちゃんが本当はどんな気持ちだったのか、残されたぼくにはわからないけれど、最後はほのぼのしたオチが待っています。

絵を見ても楽しめますが、死の概念がわかるとまた違った感想が出てきそうです。

りゆうがあります

-あらすじ-

ハナをほじったり貧乏ゆすりをしたり、ついついやってしまういろんなクセ。いつもお母さんに注意されるぼくは、大人を納得させるために、それぞれのクセに正当な理由をつけていきます。

 

人には、ついついやってしまう色々なクセがあります。
子どもがそれをやっているのを見かけたら、親は注意しないわけにはいきませんよね。

でも、それをするにはりゆうがあるんだと、ぼくはお母さんに反論します。その言い訳がまた奇想天外で面白い!

大人だってついやってしまうクセがありますから、子供を叱る前に一度理由を聞いてみようと思えた作品でした。

ふまんがあります

-あらすじ-

「わたしは いま おこっている。なぜなら、おとなは いろいろと ズルいからだ。」女の子はパパにふまんをぶつけますが、パパは言い訳をしてきます。

 

前述した作品と同じ「あります」シリーズです。

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出典:絵本ナビ 子どもに絵本を選ぶなら

子どもが当然感じる不満に、女の子のお父さんは『りゆうがあります』の主人のように、いえ、それ以上に(笑) とんでもない言い訳を繰り出していきます。

『りゆうがあります』のお母さんは、主人公の言い訳に呆れ気味の表情でしたが、女の子はお父さんにまんまと丸め込まれられそうになっているのが可愛らしいなと思いました♡

「ふまん」VS「りゆう」の戦い、最後に勝つのはどちら?

年長〜大人向き絵本

みえるとかみえないとか

-あらすじ-

宇宙飛行士のぼくが降り立ったのは、目が3つあるひとの星。普通にしているだけなのに「後ろが見えないなんてかわいそう」とか「後ろが見えないのに歩けるなんてすごい」と言われて、なんか変な気持ち。… 

 

こちらは現在の絵本シリーズの最新作で、伊藤亜紗さんの「目の見えない人は世界をどう見ているの?」という相談をきっかけにヨシタケさんが作られたお話です。

 

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出典:ダ・ヴィンチニュース

絵本では目の見えないひとと、目のみえるひとの違いがわかりやすく、可愛らしく、描かれています。

自分とは身体的または精神的に違う人に対し、どう向き合うか、理解するか、考えるきっかけを与えてくれる作品であると感じました。

こちらも少しデリケートなテーマではありますが、重たくはならず、すっと心に入ってきてくれる内容です。

大人にも読んでほしいし、課題図書にも良さそう。

あるかしら書店

-あらすじ-

「あるかしら書店」は「本にまつわる本」の専門店。店のおじさんに「〇〇についての本ってあるかしら?」と聞くと、「ありますよ!」と出してきてくれる。「あったらいいな」と思う本や読書グッズが手に入るかもしれないから、今日も色々なお客さんがやってくる。 

 

小さなおじさんが良い味出してます。

本屋さんで本を探すのって宝探しをしているような楽しみがありますよね。

そんな雰囲気を味わえるのがこの絵本です。

『水中図書館』や『世界一周読書の旅』、『文庫犬』など、本が好きな人はもちろん、興味がなかった人も思わずクスッと笑ってしまうようなユニークなストーリー。

なぜ自分は本を読むのだろう?そんな、当たり前すぎて考えもしなかったことの答えが見つかるような気がします。

絵が多いのですが、内容は深く「大人の絵本」という印象でした。

次回作は『それしかないわけないでしょう』

ヨシタケシンスケさんの次回作は『それしかないわけないでしょう』です!

タイトルがまた魅力的ですよね。

これから育児中に使う機会がありそうなセリフです…。(笑)

公式の情報では3歳向けという記載がありました。

発売日は11月2日。

予約はもう始まっています。

まとめ

ヨシタケシンスケさんの絵本は大人も子供も夢中になり、引き込まれます。

細かく描き込まれた絵は何度見ても楽しく、飽きないしません。読み聞かせることで新たな発見があったりもします。

気になる絵本がありましたら、是非お子さんと楽しんでみてくださいね。

 

 

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